【処女絶望凌◯短編集】同人誌【ボド山】
水曜日, 3月 5th, 2025【処女絶望凌◯短編集】同人誌【ボド山】

ボド山の頂で処女絶望!?登山初心者が挑んだ地獄のトレッキング

「せっかくの休日だし、自然を満喫しよう!」という軽いノリで、友人たちとボド山に登ることになった。標高はそれほど高くないし、ネットのレビューにも「初心者向け」と書いてあったので、余裕だと思っていた。だが、それが大きな間違いだったことを、僕は山の途中で知ることになる――。処女絶望 凌◯短編集

登山開始30分。すでに息が切れる。足が重い。隣を見ると、同じく運動不足の友人・カズも「やばい、足が…」と呻いている。しかし、リーダー格のケンジは「あとちょっとだから!」と謎の励ましを繰り返しながら、どんどん先へ進む。処女絶望 凌◯短編集

1時間経過。ついに僕は膝をついた。視界の先には延々と続く急斜面。「初心者向けって書いてあったよな!?」と叫ぶが、誰も答えない。息も絶え絶えに登り続け、やっとの思いで山頂に到着。処女絶望 凌◯短編集
そこで僕を待っていたのは、美しい絶景……ではなく、まさかの**「絶望」**だった。

「雲が厚すぎて、何も見えねえ……!」
そう、ボド山の山頂は霧と雲に覆われ、視界ゼロ。何も見えない。ただの灰色の世界だ。「せっかく登ったのに!」と全員ガックリ肩を落とす。

帰り道、カズがポツリと呟いた。「俺たち、なんで登ったんだろうな……」
それは登山者にとって最大の哲学的問いかけかもしれない。